PostgreSQL : アクセス統計情報「テーブル毎のブロックI/O」

はじめに

PostgreSQLを勉強するにあたって、構築や運用で必要そうな事を備忘として記事にしました。
本記事は、各テーブルI/Oについてのアクセス統計情報について記載しています。

PostgreSQL 13 を使用しています。

pg_statio_all_tablesビューは、テーブル毎のブロック単位のI/Oに関する統計情報を表示します。
基本的に「*_blks_read」はディスク、「*_blks_hit」はメモリの読み込みを意味します。

注意点として、「*_blks_read」は、OSのキャッシュ(メモリ)から読み取られた場合でもカウントアップするため、ディスクアクセス量をそのまま表示しているわけではありません。

pg_statio_all_tablesでは、テーブルに対して作成されているインデックスの統計情報の収集値を確認できます。同一テーブルに対してインデックスが複数作成されている場合、合算値が表示されます。個別でみるためには「pg_stat_all_indexes」等を利用します。

SELECT * FROM pg_statio_all_tables;

図. pg_statio_all_tablesビューの実行

表. pg_statio_all_tablesビューの主な項目

ビュー	説明
relid	テーブルのOID
schemaname	属しているスキーマ名
relname	テーブル名
heap_blks_read	テーブルに対するディスクブロック抽出要求数からheap_blks_hitを引いた数
heap_blks_hit	テーブルに対するディスクブロック抽出要求数のうちキャッシュ内に存在した数
idx_blks_read	テーブル上の全インデックスに対するディスクブロック抽出要求数からidx_bls_hitを引いた数
idx_blks_hit	テーブル上の全インデックスに対するディスクブロック抽出要求のうち、キャッシュ内に存在した数