PostgreSQL : アクセス統計情報「サーバプロセス」

はじめに

PostgreSQLを勉強するにあたって、構築や運用で必要そうな事を備忘録として残しました。
本記事は、各クエリごとに作成されるサーバプロセスのアクセス統計情報について確認します。

PostgreSQL 13 を使用しています。

pg_stat_activityビューは、サーバプロセス単位に「クエリの状態」や「プロセスの現在の活動」に関連した情報を表示します。問題の発生していクエリやプロセスを特定することが出来ます。

SELECT * FROM pg_stat_activity;

図. pg_stat_activityビューの実行

表. pg_stat_activityビューの主な項目

ビュー	説明
datid	データベースのOID
datname	データベース名
pid	プロセスID
leader_pid	パラレルグループリーダのプロセスID ※このプロセスがパラレルグループリーダーであるか、パラレルクエリに参加していないのであればNULL
backend_start	プロセスの起動時間
xact_start	トランザクション開始時刻
query_start	クエリの発行時刻
wait_event_type	処理待ちの状態
wait_event	処理待ちの具体的な名称
state	プロセスの状態　1. active ：問い合わせ実行中　2. idle ：トランザクション外でコマンド待ち　3. idle in transaction ：トランザクション内でコマンド待ち　4. idle in transaction (aborted) ：トランザクション内でエラー発生後、コマンド待ち　5. fastpath function call ：関数呼び出し中　6. disabled ： track_activitiesがoff
backend_xid	トランザクションID ※バックエンドの最上位のトランザクション識別子
backend_xmin	現在のバックエンドの`xmin`
query_id	クエリのID
query	最後に実行(実行中)のクエリ

xact_startはトランザクションの開始時刻となります。
このカラムと現在の時刻との差を算出し、どのくらいの時間が経過しているかを確認します。

SELECT pid, state, (current_timestamp - xact_start)::interval(3) AS duration, query
FROM pg_stat_activity
WHERE pid <> pg_backend_pid();

図. トランザクションの経過時間算出

pidによりプロセス番号を確認後、クエリの取り消しは、pg_cancel_backend関数を利用します。

SELECT pg_cancel_backend('PID');

図. クエリの取り消し

接続を強制的に切断する場合には、pg_terminate_backend関数を利用します。

SELECT pg_terminate_backend('PID');

図. セッションの切断